【決算】リスクモンスターが1Q決算発表!業績推移と今後を考える材料3つご紹介!【株式投資】

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リスクモンスターが2023年第1四半期決算を発表しました。

リスクモンスター株を保有し1年半近く決算情報を追っている私個人的には可もなく不可もなくという内容でした。

サプライズも特にありません。

しかし、業績を年別グラフにしてみると、やはりリスクモンスターは成長しているなと感じることができました。

今回は、業績推移や今後のリスクモンスター株価を予想するための材料を3つ挙げてみました。

ぜひ最後までお読みいただけたら嬉しいです。

2023年第1四半期決算概要

損益計算書(単位:百万円)

2022年1Q2023年1Q
売上高838898
営業利益135131
経常利益149128
親会社に帰属する当期純利益9884
1株あたり純利益13.2011.15

2023年の通期予想と進捗率は以下となっています。

売上高4,000億円(22.45%)
営業利益690億円(18.98%)
経常利益700億円(18.28%)
親会社に帰属する当期純利益465億円(18.06%)

次に貸借対照表の情報です。

2022年6月末時点では、資産は負債の約7倍以上あります。

また、純資産も豊富です。

貸借対照表(単位:千円)

2022年3月末2022年6月末
資産合計6,940,0536,585,031
負債合計1,045,225900,675
純資産合計5,894,8275,684,356

最後に会員数です。

会員IDの総数は減少しているものの、与信管理サービスの会員数は増加しています。

会員人数

2023年1Q会計期間末日前年同期増減数
会員ID数合計13,952-25
法人会員向けビジネス13,51585
与信管理サービス 7,060190
 ビジネスポータルサイト3,128-47
教育関連3,327-58

第1四半期業績推移

17年間の第1四半期の業績推移をグラフにしてみました。

【売上高】

【営業利益】

【経常利益】

【当期純利益】

【売上高営業利益率】

売上高は各年の第1四半期ベースで見ると過去最大です。

2021年11月17日に東京商工リサーチとの業務提携解消をし、株主から「独り立ちできるのか?」と不安の声があがりましたが、その不安を解消するための一歩になったと言えるのではないでしょうか。

東京商工リサーチとの業務提携解消で起きていること

  • 与信管理サービス事業の退会数が前期よりも増加している
  • 独自データベースの活用や新たなサービス開発において自由度が高まり、新たな挑戦ができる事業環境となった

事業の自由度が高まったことから『RismonG-30』『中期経営計画』の目標達成がしやすくなったということです。

『RismonG-30』の内容

  1. 社会に有用な付加価値のある信頼されるサービスを提供する。
  2. 信用を判断するだけでなく信用を生み出す。
  3. 公正で安心できる仕組み作りの役割を担う

『2021~2023年 中期経営計画』

  • 事業規模           既存事業の安定的な成長に加えて国内外の事業投資を拡大し、安定的な事業規模を目指す。
  • 新規事業投資及び業務提携   シナジー効果があり、プロフェッショナルなノウハウと顧客基盤を持つ企業を対象とし、長期的なビジネスパートナーとしての関係構築を目的に、アップセル・クロスセルにつながる投資、付加価値を高める投資を、積極的に実行する。
  • 株主還元           配当性向30%を目標とし、継続的かつ安定的な配当を目指す。 

企業理念とビジョン|与信管理のリスクモンスター
リスクモンスターの企業理念とビジョンをご紹介します。与信管理サービスで上場企業700社超、7,000社超の法人会員導入実績を持つリスクモンスター。約30の情報機関から毎日情報収集し、最新の与信情報や倒産確率・予測情報をタイムリーにご提供します。

今後の株価を考えるための材料3選

今後の株価を考える上での材料を3つ挙げてみました!

今後の株価を考えるための材料3選まだ今年度の自社株買い・株式消却を行っていない

過去5年間のうち自社株買いと自社株消却を行っています。

自社株買いした日付取得比率
2017年2月15日4.56%(取得後消却) 実際の取得比率 約4.15%
2017年11月15日2.17%(自己株式立会外買付取引)
2018年3月14日1.82% 実際の取得比率 約1.79%
2019年4月13日2.25% 実際の取得比率 約1.7%
2019年11月13日3.66%(自己株式立会外買付取引)
2020年3月11日2.58%(自社株消却)

 

 

積極的に株主還元をやる姿勢が窺えます。

2021年は自社株買いや自社株消却を行っていませんが、株価が軟調な今、自社株買いを行って株価の底上げをしてくる可能性があります。

自社株買いのタイミングを予想してみました!

  1. 東京商工リサーチとの業務提携解消から1年が経ってから
  2. 第2四半期決算、第3四半期決算にて悪材料が出た時に、好材料としての自社株買い発表

1について

東京商工リサーチとの業務提携解消をしてからまだ1年が経過していないので、株主の動向をチェックする意味で、自社株買いをするのは1年が経過してからと予想しています。

2について

「与信管理サービスの会員数は第2四半期までは高止まりで推移し、第3四半期以降は収束する」と予想しています。

その予想に反して第3四半期以降も会員数が減った場合、株価に悪い影響を与えることは想像に難くありません。

そこで、自社株買いを発表し、株価下落を防ぐもしくはゆるやかにする方策を打ち出すのではないかな?と予想しています。

メイン事業である与信管理の会員数が減少

リスクモンスターは過去5年間、全事業合計の会員数が昨年よりも増加している流れとなっています。

引用 : https://ssl4.eir-parts.net/doc/3768/ir_material_for_fiscal_ym3/118143/00.pdf

2023年本決算時、2022年と比較して会員数が減少していた場合、こちらも株価に悪い影響を与える可能性があります。

会員数の減少は来年度、再来年度も続く可能性があるため、仮に2023年の会員数が2022年と比較して減少していて、それが原因で株価が下がったとしても、一過性の悪材料とはならないでしょう。

また、メイン事業の与信管理の会員数減少は、市場から良い印象をもたれないと考えられるため、動向には注目していきたいところです。

リスクモンスター社長・藤本太一氏が自社株の保有比率を増加

2022年7月8日、リスクモンスター株式保有比率を11.52%から12.8%へと増加させています。

  • 自社に自信を持っている
  • 社員や株主に強気の姿勢をアピールしている     

 

まとめ

個人的な感想としては、今回のリスクモンスターの決算は第1四半期決算ということもあり、大きく動くような情報はなかったと思いました。

「東京商工リサーチとの業務提携解消後、与信管理サービスの会員数が減少している」

という情報は、今後の利益減少にもつながるマイナスの材料ではありますが

今回の第1四半期決算の売上高は過去最高を更新しています。

また、過去22年の通期業績推移で見ても、右肩上がりの業績で安定しています。

通期で見ると、会員数も右肩上がりです!

リスクモンスターは2000年9月19日に創立され、今年で22年目となります。

社歴を重ね、メイン事業の与信管理の精度を高めて

「与信管理といえばリスクモンスター」と呼ばれるくらい威厳のある会社に成長していただけるよう、今後も応援していきましょう。

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