高配当銘柄の中で根強い人気がある「日本たばこ産業株式会社」。
略してJT。
そんな同社の2021年12月期の通期決算が2022年2月14日にあります。

JTはまだまだいけるのではないかと期待をしています。
現在の加熱式たばこはSDGsに思いっきり反発しています。
しかし、時代の移り変わりと共に、たばこの姿形を変えて、時代に沿ったたばこへと変わってくれると信じています!
それから、JTはたばこ事業だけでなく、医薬事業と加工食品事業も行っています。
冷凍食品コーナーへ行くと「テーブルマーク」という会社の商品を見たことはありませんか?
テーブルマークはJTの完全子会社です!
加工食品事業はテーブルマークの他にもその他連結子会社27社、持分法適用会社3社あり、たばこだけではないのです!
前置きが長くなりましたが、今回は、2021年第3四半期決算の内容を解説していきたいと思います。
JTの決算報告
2021年10月29日発表
※()は前年同期比
売上高 | 1,766,075百万円(10.9%) |
営業利益 | 480,696百万円(23.2%) ※売上高営業利益率は27.2% |
税引前利益 | 463,821百万円(34.2%) |
1株利益(希薄化後) | 190.87円 |
年間配当金 | 140円(前年154円) |
【セグメント別売上高】
【売上高合計】 | 1,766,075百万円 |
国内たばこ事業 | 441,111百万円 |
海外たばこ事業 | 1,182,668百万円 |
医薬事業 | 56,781百万円 |
加工食品事業 | 106,655百万円 |
その他 | 5,328百万円 |
(消去) | 26,468百万円 |
Ploom X が好調!
最新の加熱式たばこ
Ploom X
の売れ行きが好調なようです。
2021年12月期業績予想を上方修正!
今日の決算発表の中に、2021年12月期業績予想を上方修正するとのことでした。
以下が修正内容です。
※()は前回予想の増減
売上収益 | 22,800億円(+800億円) |
調整後営業利益 | 5,880億円(+710億円) |
営業利益 | 4,780億円(+760億円) |
当期利益 | 3,300億円(+580億円) |
FCF | (+720億円) |
上方修正の理由は?
なぜ上方修正したのか、以下の理由を公表しています。
• 海外たばこ・医薬事業の見込修正を反映
• ビジネスのアップサイドに加え、現地通貨のネガティブな為替影響緩和及び円安ドル高傾向を反映
• 利益の上方修正に加え、設備投資減

10月中旬に入り、1ドル113円後半〜114円と、10月初旬よりも4円近く円安になりましたね。
2021年会社四季報秋号によると、JTの想定為替レートは1ドル108.91です
10円増額発表!その理由は?
2021年2月9日に発表した「経営計画2021年」の中で
「配当性向75%を目安とする」
と発表しました。
これにより、27年ぶりに「減配」に転じ、高配当株投資をされている方はショックを受けました。
そして、2021年年間配当金は130円と予想を出していました。
しかし、本日の決算で
年間配当金の前回予想の130円から10円増額して140円となりました!
2020年の年間配当154円には14円及ばないものの、10円増額はありがたいですね。
※2021年第3四半期現在、配当性向は約73.3%ですので、増額取り消しはなさそうです。
まとめ
JTの減配発表に悲しくなった人も、今回の増額発表で希望を持てたのではないでしょうか?
引き続き、JTの動向には注目していきたいですね!
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