【決算】ライオンが2022年第2四半期決算発表!決算内容と材料3選【株式投資】

2022年6月に「国民皆歯科検診を検討」というニュースが流れてから、ライオンの株価は上昇トレンドの流れに入っています。

そんなライオンですが、2022年8月8日、2022年第2四半期決算を発表しました。

今回は、ライオンの決算内容や今後の株価を考える材料を3つご紹介したいと思います。

ライオンの事業内容

あらためて、ライオンの事業内容から確認していきたいと思います。

ライオンの事業は以下4つに分類されます。

  • 一般用消費財事業
  • 産業用品事業
  • 海外事業
  • その他事業

一般用消費財事業 

主な製品
オーラルケア分野歯磨き粉や歯ブラシなど
ビューティケア分野ハンドソープやボディソープなど
ファブリックケア分野洗濯用洗剤や柔軟剤など
リビングケア分野台所用洗剤や住居用洗剤など
薬品分野解熱剤や下痢止め、目薬など
その他分野美容や健康食品、ペット用品など

産業用品事業

モビリティ分野ゴム薬剤(防着剤)、内添剤など
エレクトロニクス分野導電性カーボン、粘着剤など
業務用洗浄剤分野食器や台所などの業務用洗剤など

海外事業

タイやマレーシアなどの東南アジア、韓国や中国などの北東アジア

その他事業

建設請負事業など

2022年第2四半期決算

2022年2Q2021年2Q
売上高(単位:百万円)185,191173,223
営業利益(単位:百万円)14,26714,186
税引前利益(単位:百万円)75,74915,928
親会社に帰属する当期純利益(単位:百万円)11,05510,815
1株あたり四半期利益(単位:円)38.7537.20

2022年の通期売上高予想は378,000百万円で、2Q 時点の進捗率は49.4%となっています。

2Q業績推移

【売上高】

【営業利益】

【税引前利益】

【親会社に帰属する当期純利益】

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【日足】

【週足】

【月足】

日足、週足ともに上昇に転じてきています。

2021年11月初旬より下落を始め、2022年4月に底を打ったように見受けられます。

上昇に転じた要因として

  • 国が医療費抑制のための歯科健診促進等を打ち出したことによる需要期待
  • 原材料高、円安という向かい風の環境でも、通期計画を変えない業績の手堅さ
  • コロナ特需が落ち着いても堅調な需要 

これらなどが評価されているのではないでしょうか。

今後を考えるための材料3選

国が国民皆歯科健診を検討している

2022年6月、政府が「骨太の方針」を公表しました。

その中に、「国民皆歯科健診の具体的な検討」という文言がありました。

国民皆歯科検診が実現すれば、より多くの人が口腔ケアについて意識をすることになり、結果としてライオンの製品の売上向上も期待できるでしょう。

記事執筆の2022/08/19現在、いつから国民皆検診が始まるのか?具体的な中身は?などが公表されていないので、「国が国民皆歯科健診を検討」という材料が1人歩きしている状態ということに注意しておきたいところです。

2022年 経営環境 下期業績の前提となる原材料・為替指標

まずは、ライオン製品の原料の値段と為替レートです。

ライオンは投資家のために、想定している各原料価格と為替レートを公表しています。

これにより、各指標が大きく乖離するようなことがあった場合、ライオンの業績がどうなるかをある程度予想することができます。

2022年下期の想定レート

ドバイ原油105.0$/BBL
国産ナフサ82,000円/KL
粗パーム油5,200RM/ton
米ドル130.0円
タイバーツ3.60円

各指標の現在価格は以下から確認できます。

日用消耗品は手堅い

最後に、日用消耗品は手堅いということです。

誰でも毎日使うような日用消耗品は、需要が確実にある分野です。

また、環境の変化に合わせながら値段改定も考えていることから、極端な収益悪化の可能性は低いと考えられます。

さらに、日用品は災害時にも大活躍することから、ライオンの事業は災害の多い日本で輝く会社ではないでしょうか。

まとめ

今回は、ライオンの決算内容と今後を考えるための材料を3つご紹介しました。

日用品は誰もが必ず使うものですので、需要は安定しています。

ぜひ、ライオン【4912】に注目してみてください。

今回の記事が参考になれば幸いです。

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