今回は、ハウスコム【3275】をご紹介したいと思います。
ハウスコムという企業名を知らなくても、大東建託【1878】という企業名はご存知の方も多いのではないでしょうか?
ハウスコムは、大東建託の子会社です(2022年4月4日現在)

この記事からわかること
・ハウスコムの株式を保有するメリットとデメリットがわかる
・ハウスコムの業績、競合他社との業績比較がわかる
まだ時価総額も小さく、目立たない企業です。
この記事をお読みいただき、投資判断の一助となれば幸いです。
ハウスコム株を保有するメリット

①注目度が低い
過去1年間を振り返ると、1日の出来高が5万届いていないところを見ても、注目されていないことが窺えます。
日本を代表する企業であるトヨタ自動車【7203】の1日出来高を見ると
過去1年間、最低でも1000万以上の出来高があります。
同じ東証1部の企業であるハウスコムとトヨタ自動車を比較すると、いかにハウスコムが注目されていないかがわかるかと思います。
②200株以上保有でポイント付与(3月)
3月には優待がもらえます。
優待内容は以下の通りです。
株主優待ポイント付与
3,000ポイント :200株以上
5,000ポイント :300株以上
10,000ポイント :600株以上
20,000ポイント :1,000株以上
※1年以上継続保有(株主名簿に同一株主番号で連続2回以上記載)の場合ポイントは1.1倍
③財務優良
後述します。
ハウスコムのデメリット

①流動性が低い
浮動株数が少なく取引自体が少ないので、売りたい値段で売れない可能性があります。
②配当利回りは決して高くない
「配当性向30%」と断言しています。
当年の配当金が予想しやすいことや、まだまだ成長意欲があることの裏返しでもあります。
③スタンダード市場降格の可能性がある
2022年4月4日から新市場がスタートし、ハウスコムはプライム市場に指定されました。
しかし、流通株式時価総額と1日平均売買代金が足りておらず、「新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書」を提出し、プライム市場に指定された形です。
今後、流通株式時価総額と1日平均売買代金がプライム市場の基準に達することができなければ、スタンダード市場へと降格する可能性があります。
ハウスコムの業績推移
2012年から2022年第3四半期まで
各四半期ごとの業績をグラフにしました。
グラフ上部の数字は、西暦を表しています。
【営業収益】

【経常利益】

【当期純利益】

特徴は次の通り
・過去10年間を振り返ると、第3四半期まで業績赤字でも、通期決算では黒字フィニッシュ
・第4四半期は1月〜3月の稼ぎ。
この時期は引越しシーズンと重なり、収益に大幅貢献
他企業と比較
ハウスコムの競合他社
APAMAN【8889】とスターツコーポレーション【8850】の2企業と比較してみます。
(スターツコーポレーションは「ピタットハウス」を運営している企業です。)
売上高・営業収益
【APAMAN】

【スターツコーポレーション】

【ハウスコム】

経常利益
【APAMAN】

【スターツコーポレーション】

【ハウスコム】

当期純利益
【APAMAN】

【スターツコーポレーション】

【ハウスコム】

3社の中では、スターツコーポレーションの方が業績を伸ばしていますね。
(2022/04/07時点での比較)
各指標の比較
ハウスコム | スターツコーポレーション | APAMAN | |
株価 | 1,196円 | 2,350円 | 486円 |
PER | 20.48倍 | 7.48倍 | 43.39倍 |
PBR | 1.45倍 | 0.99倍 | 1.97倍 |
時価総額 | 97.7億円 | 1,401億円 | 89.5億円 |
配当利回り | 1.59% | 2.81% | 4.12% |
自己資本比率 | 68.5% | 46.0% | 12.4% |
指標の割りやすさ、配当利回りではスターツコーポレーションが勝ってますね。
自己資本比率は無借金経営のハウスコムが抜きん出ています。
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