
株式投資に興味はあるけど、会社を選ぶの大変そうだし、もっと簡単なものはないかなぁ…

多くの国、様々な会社の株に投資する「全世界株式」への投資はいかがでしょうか?

全世界株式?オールカントリーとか名前は聞いたことあるけど、どんなものかよくわからないなぁ

SNSでオールカントリーという言葉をよく見聞きしますね。
今回は、全世界株式の特徴やメリット・デメリットなどについて解説していきます!

今回は以下の人に向けて記事を書きました
・株式投資に興味はあるけど、何を買っていいかわからない人
・長期目線で資産形成したい人
・ETF、投資信託の王道商品を知りたい
ぜひ、最後までお読みいただけたら嬉しいです。
全世界株式とは?

あらためて、全世界株式とは、約50ヵ国への株式へ投資する投資商品のことです
幅広い国の株式へ投資することにより、リスク軽減を図りながら世界の成長に乗っかってリターンを狙う商品となっています。
投資対象国として、一例をあげてみました。
- 米国
- 日本
- イギリス
- カナダ
- フランス
- 中国
- ドイツ
- スイス
- 香港
- 豪州
- 台湾
- 韓国
- オランダ
- インド
- スウェーデン
- スペイン
- デンマーク
- イタリア
- ブラジル
- 南アフリカ
- ロシア
- サウジアラビ
- シンガポール
- フィンランド
- ベルギー
- アイルランド
- メキシコ
- タイ
- ノルウェー
- マレーシア
- イスラエル
- インドネシア
- アルゼンチン
- ポーランド
- ルクセンブル
- カタール
- フィリピン
- ニュージーラ
- チリ
- クウェート
- オーストリア
- アラブ首長国連邦
- ポルトガル
- トルコ
- ハンガリー
- ギリシャ
- キプロス
- チェコ
- コロンビア
- エジプト
- ウクライナ
- ペルー
- 欧州
全世界株式がおすすめの理由は?
最大の特徴として、リスク分散が挙げられます。
少数の会社へ投資するよりも、数多くの会社へ投資することにより、リスクを抑えられます。

具体的な株式投資のリスクを挙げると
・会社の倒産リスク
・国固有の政治リスク
・為替リスク
・戦争や紛争、テロなどによる人災リスク
・地震や台風(ハリケーン)、山火事などの自然災害リスク
などです
「卵を1つのカゴに盛るな!」
という投資格言があるくらい、1つの会社に投資することは、リスクが大きいことなのです。
全世界株式の選び方

全世界の株式へ投資する商品は大きく2つあります
・投資信託
・ETF(上場投資信託)
投資信託 | ETF(上場投資信託) | |
購入機会 | 1日1回(指値注文不可) | 市場が開いていればいつでも(指値注文可) |
販売会社 | 証券会社、銀行、郵便局等 | 証券会社 |
購入価格 | 基準価格(純資産総額÷総口数) | 時価(リアルタイムで変化) |
信用取引 | 不可 | 可 |
運用管理費 | 発生する(商品によって変化) | 発生する(商品によって変化) |

選び方のポイントは
①信託手数料が安い商品
②純資産額が多いもの
①は、年間に発生するものです。
投資信託もETFも、保有し続けていると信託手数料を支払います。
これは、保有している運用資産から引かれるため
「別途お金を用意しなければならない!」
というものではありませんのでご心配なく。
(例)保有評価額100万円、年間0.1%の商品を保有していた場合、以下の計算式になります
100万円(保有評価額)×0.1%(年間信託手数料)=1000円/年
1000円÷365日≒2.7円/日
信託手数料が引かれるタイミングは、毎日公表される基準価格に反映されます。

基準価格とは「純資産総額÷発行済株式数」で求められます
純資産総額が増えるほど、基準価格は大きくなる(=保有資産の評価額が増える)ので、純資産総額が伸びている、大きい商品を選ぶことも大切です
全世界株式(投資信託)
【銘柄】 | 【純資産額】 | 【信託手数料】 |
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | 5784億6200万円 | 年率0.1144% |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 1852億2100万円 | 年率0.132% |
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式)) | 629億6600万円 | 年率0.0682% |
たわらノーロード 全世界株式 | 24億円 | 年率0.132% |
全世界株式(ETF)
【銘柄】 | 【純資産額】 | 【信託手数料】 | 【購入単位】 |
MAXIS 全世界株式(オール・カントリー)上場投信(2559) | 160 億円 | 0.0858% | 1口 |
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT) | 3兆円 | 0.07% | 10口 |
全世界株式への投資メリットは?
・1つで様々な株式へ投資するので分散効果を発揮

多くの国、株式へ投資しているため、分散効果を発揮できます
・長期投資で安定したリターン

投資信託で上位に君臨する大人気シリーズ「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」のリターンを見てみましょう。
期間 | 年率 |
半年 | +5.04% |
1年 | +21.40% |
3年 | +17.24% |
5年 | +12.51% |
10年 | +14.92% |

これだけのリターンがある理由として
・分配金を極力出さず、再投資して財産の成長を目指している
・積立NISAやiDecoなど短期で売却しない手法で定期的に買い付けている人が徐々に増えてきており、発行済み株式数が減少している(商品の品薄)
・世界経済はインフレの歴史(お金の価値は年々目減りしている)
・世界は成長を続けている
・構成銘柄を定期的に見直している

世界情勢を見ながら構成銘柄を定期的に見直しており、現状の最高パフォーマンスを目指しています
全世界株式への投資デメリット
・今後の世界情勢に対して、悲観的な考えをもっている人には向かない投資手法

・世界経済が衰退する
・資本主義以外の社会構造で形成される国が増える(社会構造の大幅な変化)
ですので、以下の人はインデックスファンドへの投資は向いていません。
・世界経済が衰退すると考えている人
・今後は資本主義が終わると考えている人
(例)「個々の資産」という考え方はなくなり、全てのモノは「共有資産」となるような世界が来る
・短期間で大きなリターンは見込めない

大きく負けることがない代わりに、大きく勝つことができないのが全世界株式へ投資することの特徴でもあります。
まとめ
今回は、全世界株式について解説してきました。

全世界株式をおすすめできる人の特徴
・将来のために資産運用をしたい
・余裕資金がある
・短期で売却せずに長期間、資金が拘束されても気にならない
全世界株式は、投資のプロも認める商品です。
投資のプロの一例として、山崎元さんも、全世界株式への投資をおすすめしています。

東京大学経済学部卒業後、三菱商事に入社
そのあとに金融関係の会社に12回の転職しており、現在は経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員、(株)マイベンチマーク代表取締役など多くの顔を持つ金融のプロフェッショナルです。
2010年12月30日に発売された著書『ほったらかし投資術』は累計7万2000部のベストセラーとなりました。

今回の記事執筆に際して、とても参考になりました
全世界株式に長期間投資することは、投資で勝てる人になることでもあります。

投資で勝てている人の特徴として
・投資していることを忘れている
・投資していたが本人は亡くなってしまっている
皮肉ですが、投資から離れている人のほうが勝てる可能性が高いのです
目先で必要なお金は仕事をして稼ぐ、将来必要なお金は全世界株式で準備する。
このくらいの温度感がちょうどいいのかもしれませんね。
今回の記事が参考になれば幸いです。
コメント