「30年住宅ローンから人々を解放したい」
その強い想いから生まれた、300万円で買える家。
これだけ安く買えるなら、仮にローンを組んだとしても破産になるリスクはかなり低くなりますよね。
多くの人が手軽にマイホームを手に入れられる時代の到来です!
一方で
「不動産賃貸業ヤバいんじゃないか?」
という声もあります。
今回の記事は
「3Dプリンター住宅の普及で不動産賃貸業はどうなるのか?」
というテーマで書きました。
私も不動産賃貸業を営む会社の株を2銘柄保有してるので、今後のためにも考えておきたいと思い、色々と調べてみました。
そこで得られた情報を共有したいと思います。
以下のような方に向けて記事を書きました
- 不動産賃貸業を営む会社の株を保有している
- 不動産賃貸業の衰勢を考えたい
- 持家か賃貸か悩んでいる
ぜひ、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
持ち家派と賃貸派の争いに終止符?
今後の不動産賃貸業の衰勢を考える前に、まずは持ち家派と賃貸派の主張を見てみましょう。
持ち家派の主張
・マイホームは資産になるから
・賃貸とは違って自由にリフォームできる
・ローン返済額と賃料が同じならば、自分の資産になる持ち家を選ぶ
賃貸派の主張
・気に入らなかったら引っ越せる
・持ち家は劣化して修繕費がかかる
・自分の収入に合わせて居住を変えれて便利
・ローンを組んで持ち家を買うための余裕がない
賃貸派の理由の中に「ローンを組んで持ち家を買うための余裕がない」という回答がありました。
本当はマイホームが欲しいけれど、金銭的に厳しいという方も少なくないのでしょう。
本当はマイホームが欲しい世帯はどれくらい?
賃貸派で、本当はマイホームが欲しいと考えている人がどれくらいいるのかを調べるために
「金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[2人以上世帯調査]」/2021年」
(調査対象全国8,000世帯のうち、回収率40.3%)
ここから情報をピックアップしてみました。
この情報によると、借金がある世帯のうち、67.1%が「住宅(土地を含む)の取得または増改築のための資金」とのことです。
【問17】
また、非持家世帯の24.2%が住宅の購入を検討してるとのことです。【問21】
非持家世帯の約4世帯に1世帯が住宅購入を検討してるということですね。
3Dプリンター住宅が普及した未来での不動産賃貸業はどうなる?
では、3Dプリンター住宅が普及して、マイホームが手軽に購入なった場合、不動産賃貸業は衰退してしまうのでしょうか?
私個人の考えとしては
・住宅価格は安くても土地の価格は安くならない
・現状、3Dプリンター住宅の災害対応力が未知
・不動産賃貸業がなくなることはない
・安価な3Dプリンター住宅で賃貸サブスクが活発化する
住宅は持てても土地の問題が出てくる
いくら住宅取得価格が低くなったとはいえ、その住宅を置くための土地が必要です。
そのため、東京、大阪、名古屋などの都市圏では依然として、賃貸物件に需要があると予想されます。
3Dプリンター住宅の災害対応力はいかほどに?
次に、災害の多い日本で、3Dプリンター住宅はどの程度の耐久性があるのか?
2022/06/26の21時44分、熊本県で震度5弱を観測する地震がありました。
ゆったりと家族との団欒や自分の時間を過ごしている時間に大きな地震…
大きな揺れによる恐怖、食器や小物が落ちて壊れる悲しみ、そして余震があるのではないかという緊張感…
住宅倒壊のリスクが避けられるのならば、3Dプリンター住宅の需要は高まると考えています!
300万円でも高価は高価
そもそも、300万円って高価ですよね(笑)
「固定資産税かからないし、引っ越したいときに引っ越せる賃貸でいいや」
という人もまだ少なくないと思います。
さらに言えば、不動産賃貸業のジャンルは住宅だけではなく、オフィスビルや商業施設などを賃貸している会社も多く存在します。
この規模になれば、到底300万円で買えないので、不動産賃貸業に未来はあるのかなと思います。
賃貸住宅のサブスクが活発化
3Dプリンターの家は従来の価格よりも安いため、3Dプリンター住宅を活用した不動産賃貸業に参入する人も出てくると思います。
「毎日違うところに住みたい」
みたいなニーズを安価で叶えられるサービスが出現するかもしれません。
実は、既に賃貸住宅のサブスクは存在しており、ADDressなどがあります。
まとめ
3Dプリンター住宅の出現で、不動産賃貸業はどうなるのか?ということを解説してきました。
不動産賃貸業は今後もなくなることはないでしょう。
むしろ今後は、現在の建築様式が珍しいものとなるのではないかと思います。
3Dプリンター住宅に限らず、新技術を次々に取り込んで、業界全体が成長していっていただけたらいいですね。
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